玉竜旗とはAbout
全国高等学校総合体育大会剣道競技大会(インターハイ)、全国高等学校剣道選抜大会に並ぶ高校剣道の三大大会の一つ。 5人制の勝ち抜き戦で若き剣士が相手を次々と倒して秀でた腕を示すのが見どころ。 追い込まれ、抜き返しての逆転劇も多く、決勝で大将が3人以上抜き返して大旗をつかむなど、多くの名勝負が生まれている。
歴史
大正5年(1916年)現在の西日本新聞社の前身である当時の福岡日日新聞社が主催となり
『九州学生武道大会』の名称で福岡県下15校の参加で初めて開催した。
オープントーナメント
予選を行わないオープントーナメント方式を採用。参加校数が多く、
試合日程が数日に及ぶハードな大会のため、
毎年さまざまなドラマが生まれている。
抜き勝負
5人制団体勝ち抜き戦、
いわゆる「抜き勝負」によるトーナメント戦。
抜き勝負を採用することにより、
1人で勝ち進んでいくケースがあり「5人抜き」「10人抜き」「15人抜き」「20人抜き」といった勝ち抜いた数に応じた敢闘賞が用意され、
この表彰を受けることが名誉となっている。
100年の歩み
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東中洲九州劇場(福岡市)で九州学生武道大会を開く。剣道には福岡県内の15校が参加。福岡師範(現福岡教育大)が優勝
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佐賀から参加
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長崎からも参加。修猷館(福岡)が3連覇し、大会規定により優勝旗を永久授与される
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中等学校武道大会に改称。熊本から参加
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大分や鹿児島からも参加
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鹿児島第二師範(現鹿児島大)が優勝。初めて優勝旗が福岡県外へ
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新装された福岡市東公園の新武徳殿で開催
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皇紀2600年と通算25回を記念して各校の大将による個人戦を行い、福岡商の小西雄一郎が優勝
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戦局が悪化し、この年を最後に54年まで中断。大会名は西日本中等学校夏季錬成大会
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戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の政策で学校剣道が禁止に
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九州剣道連盟が発足。初代会長に木曽重義
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高校以上の学校で剣道の禁止が解除
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全国高校剣道大会(現総体)が始まる
第2回全日本剣道選手権で小西雄一郎(西鉄)が優勝
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武徳殿(福岡県警体育館)を会場に戦中、戦後の中断を挟み、全九州高校剣道選手権大会として13年ぶりに復活。45校が参加
第2回全国高校大会で嘉穂(福岡)が優勝
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福岡スポーツセンターで開催。参加79校、大会名を西日本高校剣道大会に
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初めて参加校が100を超える
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優勝旗の絵柄にちなみ玉竜旗争奪高校剣道大会に改称。九州各県から110校が参加
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福岡商が史上2校目の3連覇を達成
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糸島(福岡)の副将・三桝孝が決勝で初の5人抜き、福岡商の小西雄一郎が優勝
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九電記念体育館に会場を移す
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女子個人戦が新設され、桑原永子(熊本・八代東)が初代女王に
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第1回世界剣道選手権(男子)が東京で開催。日本が団体、個人ともに制覇
男子で長崎東が史上初めて副将と大将が試合をせずに頂点に立った
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新設された福岡市民体育館で開催。男子の参加は初めて200校を超える。全日本剣道連盟の後援を得て玉竜旗高校剣道全国大会に改称。女子団体戦(3人制対勝負)が始まる
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玉竜旗高校剣道大会に改称。男子は福岡県を除く各都道府県は16校とされていた参加制限を無くし全国オープン参加に。福岡大大濠が初優勝
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福岡商が2年連続9度目の優勝
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八代東が大会史上唯一の男女優勝
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男子決勝で鹿児島商工(現樟南)の桑原慶二がすべて2本勝ちで先鋒としては初の5人抜き。大会史上初めて福岡勢が8強入りを逃す
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女子が5人制となる
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男子の参加校が初めて300を超える。北海道からも初参加
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男子はPL学園(大阪)が優勝。玉竜旗が初めて関門海峡を渡った
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福岡国際センターに会場を移す。女子も福岡県以外は各都道府県8校以内で全国に門戸を開き、男子と同じ5人制抜き勝負となる
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全国高校選抜剣道大会が始まる
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第2回全国高校選抜大会で九州学院(熊本)が優勝
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女子で阿蘇(現阿蘇中央、熊本)が5連覇を達成
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マリンメッセ福岡で開催。試合場も従来の8から10に増設。女子も参加制限を外し全国オープン参加に
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九州学院(熊本)が男子で初優勝、女子で阿蘇が3年連続10度目の優勝
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世界水泳選手権開催に伴い、福岡国際センターで開催。男子は史上初めて47都道府県から参加
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会場をマリンメッセ福岡に戻す。男子で鹿児島実の高橋孝司郎が24人抜きの大会新記録を樹立。女子は川崎市立橘(神奈川)が初優勝、九州以外の学校が初めて大旗をつかむ
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男子で桐蔭学園(神奈川)が関東勢初の優勝
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「無敵艦隊」と呼ばれた高千穂の女子が全国選抜、玉竜旗に続いて全国総体を制し、3冠
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明徳義塾(高知)が四国勢初の優勝
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福岡大大濠の大将梅ケ谷翔が決勝の逆転4人抜きを含め、11戦全勝で7度目の優勝へ導く
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男子で九州学院が3度目の2連覇。8月の全国総体にも勝ち、2年連続3冠を達成。女子で福岡第一が初優勝。福岡県勢が6年連続優勝。
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大会創設100周年記念大会。日本代表の竹ノ内佑也(2010,2011年優勝、福岡大大濠)、松本弥月(2010年優勝、筑紫台)によるトークライブを実施。
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西日本新聞創刊140周年記念大会。男子では高校生ながら日本代表に選出された山田擁する九州学院が8年ぶり6回目の優勝。
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中村学園女子が2年連続高校3冠を達成。
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福岡市総合体育館・照葉積水ハウスアリーナに会場を移す。またインターネットでの新エントリーシステム「大会運営向上心」を導入
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新型コロナウイルス感染症が世界的流行となった影響で、令和2年度大会の中止を決定。戦中、戦後の中断期間を除いて、中止は初めて
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新型コロナウイルス感染症の感染者数は収束せず、2年連続の大会中止を決定
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新型コロナウイルス感染症対策を行い、3年ぶりに開催。オンラインチケットでの来場者管理、試合動画の有料オンライン配信を実施
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男子は九州学院が史上最多となる11度目の優勝。女子は中村学園女子が史上最多の6連覇
大会歴代優勝校
玉竜旗 男子
玉竜旗 女子